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TOKYO TRIBE

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せっかく東京に住みはじめたし、何か面白い映画を見に行こうと言う事で、川崎の東急ハンズの上にある映画館に見に行きました。

劇場の席は、結構埋まっていて「人気あるんだー」と思ってましたが、後で調べたら封切日でした。初日に映画見に行ったの初めて。

この作品は、井上三太のマンガ作品「TOKYO TRIBE 2」を園子温監督が映画化したもので、東京の街がTRIBE(族)に牛耳られ、絶えず縄張り争いをしているという世界を設定。

シンジュクHANDS、シヴヤSARU、ブクロWU-RONZ、ムサシノSARUなど、トライブ間の抗争が繰り広げられるも、互いの力関係は拮抗し絶妙なバランスで保たれていた。

しかし、ブクロWU-RONZのヘッドのメラ(鈴木亮平)がムサシノSARUの海(TOUNG DAIS)への私怨から、海をおびき出すためにムサシノSARUのヘッドのテラ(佐藤隆太)を罠に落とし入れて刺殺してしまう。
この事件から、均衡を保っていた力関係は、他のTRIBEを巻き込んで壮絶なバトルへと展開していく・・・。

全編に渡り、ラップミュージカルのような感じで、演技なども音楽に合わせて踊るような場面も多々あり、園作品としては珍しいのではないかな。

近未来の貧富の差、健全な建前と裏腹な暴力による支配、東京の都市伝説的な無さそうで有りそうなディープ闇など、現在の社会を皮肉ったような世界感で、そんな矛盾に対して、吐き出されるエネルギー、それをラップで歌う。

やはり邦画には、エンターテインメント性だけでなく、こう言った現状の社会に対する危機感を送る迎合しない叛骨精神みたいなものを求めてしまう。

作品自体は、バトルをメインにしたもので、複雑なストーリーや心理描写とかは無いけど、キャラクターがやたら引き立っている。とにかく濃く引き立ってる。そして、シュールでコミカル。

その中でも、やはり印象に残るのは、メラ役の鈴木亮平と、ヒロイン スンミ役の清野菜名(新人)。

鈴木亮平は、いつも海パンでいるナルシズム的な悪役メラを演じており、NHN連続テレビ小説『花子とアン』のヒロインの旦那役からは想像できない変態なキャラクター演じ、新たな境地と言うか、誰も来たことが無い領域に向かっているような気がする。しかし、写真集が売り切れるほど、女性には人気ですね。

また、ヒロインは、新人の清野菜名。吉瀬美智子に似た清楚な風貌でありながら、アクロバットな武闘アクションもこなしている。

この、彼女のアクション場面が、「今までこんなにパンチラが多い映画があったのか?」と思わせる程、パンチラ場面満載。さらに、体当りのヌードも披露している。クールな演技が行ってますが、見た感じは甘酸っぱいヌードです。(笑)

この辺りの抜擢した新人の頑張り具合から、人材を発掘させるというのも園子温作品ならでは。
まだ、女優としては食べていけないようで、アルバイトをしてるそうです。

しかし、ボスの娘役だった中川翔子は、ブルースリーのタイツを履いて演技ができて、かなり満足だったのではなかろうか。

帰り道、川崎の街の歩くスピード感が名古屋に近くて、少しホッとしました。

おすすめCOOL度(B級度):★★★★★ おすすめGOOD度:★★★☆☆

◆作品データ
2014年,園子温,鈴木亮平,YOUNG DAIS,清野菜名,大東駿介,石田卓也,中川翔子,佐藤隆太,染谷将太,竹内力,市川由衣

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